シティらしくない売却だ

毎年のように移籍市場を賑わせるマンチェスター・シティ。今夏の移籍市場でもボルシア・ドルトムントからアーリング・ハーランドを獲得し、今では欠かせないストライカーとして重宝している。

シティは昨季の夏も大型補強を行っており、それが当時アストン・ヴィラから獲得したジャック・グリーリッシュだ。1億ポンドという高額な移籍金で獲得され、背番号はセルヒオ・アグエロの10番を受け継いだ。

グリーリッシュのスタイルはシティでは貴重であり、ゲームをコントロールするときに重宝される。シティは相手を押し込むチームであり、後方には広大なスペースが広がる。カイル・ウォーカーのようなスピードを武器とするDFを配置してカウンターには備えているが、さすがのウォーカーでも一人ですべてを防ぐことはできない。

グリーリッシュはボールコントロールに長けており、前線の深い位置でもボールを失わない。ロストすることになってもそれはファウルを受けた時くらいであり、グリーリッシュがいれば常に相手を押し込む状況を作れる。

だが、グリーリッシュはそこから先のプレイがまだまだ物足りない。遠慮しているのか、積極的に仕掛けるシーンは少なく、仕掛けたとしても取られてカウンターを受ける場面が今季散見されている。ゴール・アシストの数字は少なく、今季はまだリーグ戦で1ゴールしか挙げられていない。

英『BBC』は、シティがジュード・ベリンガム獲得の資金を作るためならグリーリッシュの売却を望むと報じている。昨季1億ポンドの大金をつぎ込んだ選手を即売却するのはシティらしくないが、どうなのか。

ベリンガムはFIFAワールドカップ・カタール大会で大活躍しているように、今最注目の若手だ。ポジションは中盤で、インサイドハーフで輝きを放つ。シティのインサイドハーフはイルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバの2選手に退団の可能性があり、以前からベリンガム獲得を目指しているといった報道はあった。

目に見える数字は少ないが、希少性のあるグリーリッシュを手放すことになるのか。ベリンガムの獲得は重要だが、グリーリッシュを売るとなるとまた話は変わってくる。