得点とアシストへどう繋げるか
ついにドリブル成功数の合計は500を超えた。2018-19シーズンより圧巻のドリブル突破を披露し続けているのがウォルバーハンプトンFWアダマ・トラオレだ。
データサイト『WhoScored』によれば、トラオレはプレミアリーグにて2018‐19シーズンからのドリブル成功数が501回に達したという。これは同期間ではプレミア最多の数字となっており、改めてその突破力は脅威だ。
最大の武器はスピードで、一度加速されると手がつけられない。加えて筋骨隆々の肉体を持っているため、サイドバックが1対1で体をぶつけてもバランスが崩れない。1対1で抑えるのはかなり難しいドリブラーと言えよう。
そのスピードとパワーのコンビネーションはサッカー史の中でも歴代トップクラスと言っても大袈裟ではないだろう。しかし惜しい点があるとするならば、やはりゴールに繋がらないところか。突破するところまでは満点だが、思うように数字が伸びてこない。
2018‐19シーズンからのプレミアリーグでの成績を合わせると、9ゴール12アシストだ。昨季も1ゴール、今季もここまで1ゴールに留まっており、アタッカーは数字を上げなければ評価が伸びてこない。バルセロナへのレンタル移籍も話題となったが、ビッグクラブでポジションを確保するのは難しいか。
逆にそこさえ改善できれば一気に上のステージも見えてくるが、現在26歳。今月25日に27歳を迎えるが、まだ進化する時間は残されている。スピード&パワーの魅力がずば抜けているだけに、何とかそれを得点へと繋げてほしいところだ。