すでに貴重な戦力となっている
14日、マンチェスター・シティとのダービーマッチを2-1で制したマンチェスター・ユナイテッド。チーム全体で強固な守備を築けたことも勝因の一つだが、前線の選手の活躍も当然見逃せない。物議を醸した先制ゴールを決め、2ゴール目のシーンでも起点となったMFブルーノ・フェルナンデスや、再三シティゴールを脅かし、最後に決勝ゴールを決めたFWマーカス・ラッシュフォードがその筆頭だが、途中出場から結果を残したFWアレハンドロ・ガルナチョも称賛を浴びている選手だ。
今季はシーズン途中からトップチームでも頭角を現し、11月にはクラブ月間最優秀選手にも選ばれた18歳のガルナチョ。FIFAワールドカップ・カタール大会前最後の試合となった昨年11月中旬のフラム戦では、途中出場から後半アディショナルタイムに決勝ゴールをあげるスーパーな活躍を見せていた。
“マンUのジョーカー”としての立ち位置を確保しつつある彼は、今回のシティ戦でも1点を追う72分から出場。そして82分には、B・フェルナンデスからのパスを左サイドで受け、ラッシュフォードの決勝点をアシスト。右足で上げた一度目のクロスは跳ね返されたが、これを拾ったガルナチョは対峙したDFネイサン・アケを軽やかなターンでかわし、今度は左足でグラウンダーのクロスを送る。中央で待っていたラッシュフォードがこれに反応し、しっかりと決めきった。
英『Manchester Evening News』によれば、ガルナチョはマンチェスター・ダービーでアシストを記録したプレミアリーグ史上最年少の選手となったようで、18歳197日という記録を打ち立てたという。そんなガルナチョに対し、ゴールをお膳立てしてもらったラッシュフォードは試合後にこのような賛辞を送ったようだ。
「ガルノ(ガルナチョ)のように若くてハングリーで、才能に溢れ、違いを生み出そうとする選手がいれば、何だってできるんだ」
「彼は(ファーにいた)アントニーに向けてもう少し早くクロスを入れようとしたと思うんだけど、それが彼の元に戻ってきた。そこから見せたのは、本当にスマートなターンだった」
マンチェスター・ダービーという大一番で結果を残したことにより、エリック・テン・ハーグ監督の中でもガルナチョに対する評価がまた少し上がったはず。ここからはより出番が増えていくとも考えられるが、一体どれだけの成長やパフォーマンスを見せてくれるのか。