予想を超える大当たり
セリエAで首位を快走するナポリ。指揮官ルチアーノ・スパレッティが落とし込んだ戦術、最前線に構えるFWヴィクター・オシムヘンなど好調の要因は複数あるが、やはり昨夏の補強が大きい。
中でも大当たりだったのがジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリア(21)の獲得だ。左サイドから仕掛けるクワラツヘリアは攻撃にスイッチを入れる役割を果たしており、今季セリエAでミランFWラファエル・レオンの30回に次いで2番目に多い25回のドリブルを成功させている。
成績も7ゴール7アシストと見事で、セリエAを代表するレフトウイングになったと言っていい。ナポリがこのジョージアの新星獲得にかけた移籍金が僅か1000万ユーロというのも魅力だ。
独『TZ』によると、クワラツヘリアには2021年時点でバイエルンも関心を寄せていたという。当時ロシアのルビン・カザンに在籍していたクワラツヘリアだが、最終的に獲得したのはナポリだった。
バイエルンは昨夏に左ウイングをこなすサディオ・マネをリヴァプールから獲得しているが、その1年前にクワラツヘリアを獲得していた場合は補強プランも変わっていたことだろう。
今では多くのビッグクラブがクワラツヘリアに注目しており、今後の市場で争奪戦となるに違いない。移籍金額から考えても、ナポリのクワラツヘリア獲得は今季No.1級の補強と言ってよさそうだ。