怒涛の補強は来季へと繋がるか
プレミアリーグ10位から脱するべく、チェルシーが今冬に積極的な動きを見せている。まだ冬の市場が終わったわけではないが、現段階で最も話題を集めているのはチェルシーだろう。
最大の目玉は、アーセナルなども狙っていたとされるウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクだ。シャフタール・ドネツクから獲得したムドリクは移籍金7000万ユーロ、出来高3000万ユーロの契約とされており、チェルシーが見事に争奪戦を制した。
他にもモナコからDFブノワ・バディアシル、さらに20日にはオランダのPSVよりU-21イングランド代表FWノニ・マドゥエケの獲得も発表。マドゥエケは右ウイングを主戦場とするレフティーアタッカーで、早くもPSVからチェルシー入りという同じルートを辿った元オランダ代表FWアリエン・ロッベンと重ねる声もある。
若手ではブラジルのヴァスコ・ダ・ガマから18歳のMFアンドレイ・サントス、ノルウェーのモルデからはコートジボワール代表FWダヴィド・ダトロ・フォファナを獲得。アトレティコ・マドリードからはレンタルでFWジョアン・フェリックスも加えており、即戦力から未来への投資まで動きが素早い。
米『ESPN』がこの動きをまとめているが、チェルシーが21日時点で費やした今冬の補強費はフェリックスのレンタル料1100万ユーロも含めて1億7850万ユーロ。同メディアによれば、ブンデスリーガ、リーグ・アン、セリエA、リーガ・エスパニョーラの今冬補強費を合わせても7340万ユーロとなっているため、現時点ではチェルシーだけで他4つのリーグの補強費を超えていることになる。
21日にはリヴァプールと激突するチェルシー。今冬の補強でいきなり何かが変わるとは考えにくいが、指揮官グレアム・ポッターにはプレッシャーがかかるだろう。ムドリクやマドゥエケは来季を見据えての補強でもあるはずだが、これら大型補強は上手くいくだろうか。