アーセナル戦でこそ欲しかった守備技術

22日にプレミアリーグ第21節でアーセナルと対戦したマンチェスター・ユナイテッドでは、中盤の守備の要となっていたカゼミロが累積警告の影響で出場できなかった。

結果的にマンUは2-3で打ち合いを落とすことになり、やはりカゼミロの出場停止は痛手だった。カゼミロがいれば失点を減らせたかもしれない。

今回は累積警告の影響での出場停止となったが、カゼミロは中盤の潰し屋ということもあり、カードトラブルが増えるのも仕方がないだろう。中盤でハードなタックルを仕掛ける機会も少なくない。

ただ、カゼミロはレッドカードを受ける機会が極端に少ない守備的MFでもある。以前所属していたレアル・マドリードでは通算336試合に出場し、イエローカードを91枚受けている。だが、一発レッドを受けた回数はゼロだ。イエロー2枚で退場したことは2回あるが、それでも潰し屋としては少ない方と言える。

この点に関し、スペイン『MARCA』はカゼミロのファウルが非常にクレバーなものが多いと称える。いわゆる『戦略的ファウル』と呼ばれるもので、レッドカードにならない範囲での潰しが上手いのだ。これも目に見えづらいディフェンス技術だ。

アーセナル戦でもカゼミロが出場できていれば、戦略的ファウルでアーセナルの攻撃を止めることもできたかもしれない。これも南米仕込みの技術と言えそうで、同メディアはフィジカルコンタクトの激しいプレミアリーグでもその技術が活きていると称賛する。最近のマンUのパフォーマンスを考えれば、やはりカゼミロの獲得は大正解と言えそうだ。