得点力の高さは確かだ

私生活では何かとお騒がせな一面もあるが、FWマウロ・イカルディが魅せるゴール前のクオリティは一級品だ。

今季はパリ・サンジェルマンからトルコのガラタサライへレンタル移籍しているが、イカルディはリーグ戦12試合で9ゴール6アシストと抜群の成績を残している。

パリではリオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペのMNMが絶対の1番手となっているため、イカルディはFW4番手といった立ち位置だった。今後もパリで1番手になるのは難しいだろう。

それでも、以前はインテルでセリエA得点王に輝くなど得点能力は高かった。まだ30歳と中堅世代で、ガラタサライでの成績を考えれば5大リーグで戦えるはずだ。

『TyC Sport』はイカルディにミラン、ローマなどセリエAのクラブが目をつけていると伝えており、環境を知っているセリエAならば再び得点量産も可能なはずだ。

ミランは最前線をベテランのオリヴィエ・ジルーに頼っているところがあり、今季より迎えたディボック・オリギは未だフィットしていない。センターフォワードは手を加えるべきポジションで、即戦力となる選手が欲しい。

ジョゼ・モウリーニョ率いるローマではタミー・エイブラハム、アンドレア・ベロッティが担当しているが、どちらもワールドクラスとは呼べないか。タイトルを目指すならば、リーグで得点王を狙えるレベルのストライカーが欲しい。イカルディがどこまで結果を残せるかは分からないが、セリエAでの実績は説得力がある。

今でもセリエA上位勢でエースになることも出来るだろうが、イカルディは今後どこへ向かうのか。まだまだ大暴れしてほしいストライカーだ。