レアルに加入してからは苦しい時間が続いている

FWエデン・アザールはこのままレアル・マドリードで忘れられていくのだろうか。

今季はFIFAワールドカップ・カタール大会があったことから、ベルギー黄金世代の集大成へアザールが今度こそコンディションを上げてくるのではないかとの期待感もあった。

しかし、チェルシー時代の姿はすっかり過去のものだ。アザールはカタール大会に参戦したものの、まったく違いを作れぬままグループステージで敗退。ベルギー黄金世代の挑戦はあっさりと終わってしまった。

そこからレアルに戻ってきたが、2月には再び負傷してしまうなど戦力になっていない。スペイン『Mundo Deportivo』もアザールが指揮官カルロ・アンチェロッティの構想に入っていないと伝えており、2023年に入ってからはスペイン国王杯・3回戦のカセレーニョ戦に67分間出場したのみだ。

25日にはアトレティコ・マドリードとのダービーマッチがあったが、0-1とリードされた中でアンチェロッティが声をかけたのはアカデミーより上がってきた18歳のFWアルバロ・ロドリゲスだった。アザールもベンチには入っていたのだが、最後まで声はかからなかった。そのロドリゲスが貴重な同点ゴールを叩き込んでおり、今後も戦力になっていく可能性が高い。

一時はカリム・ベンゼマの負担を軽減すべくアザールの0トップ案なんてものも浮上していたが、形にはならなかった。レアルに加入してからは苦しい時間が続いているが、このままトップコンディションを取り戻せぬままレアルでの生活を終えるのか。現状のコンディションでビッグクラブの主力を務めるのが難しいのは事実で、チェルシー時代の天才的パフォーマンスを取り戻してほしいと世界中のファンが望んでいる。