チャンピオンシップで試合経験を積むことができている
現在プレミアリーグ3位を走るマンチェスター・ユナイテッドでは、MFブルーノ・フェルナンデスの負担が大きくなっている。今季の彼はここまで公式戦44試合に出場し、プレイタイムは3837分を数えている。
MFクリスティアン・エリクセンやMFドニー・ファン・デ・ベークが長期離脱中であることや、B・フェルナンデスのクオリティの高さを考えれば替えが効かないのも仕方がない。しかし、20歳のFWアマド・ディアロが復帰すればこの問題も解決するかもしれない。
2021年1月にアタランタからマンUへとやってきたディアロは、今季トニー・モウブレイ監督率いるサンダーランドにローン移籍中。ここまでチャンピオンシップで29試合に出場して9ゴール2アシストを記録するなど、着実に経験を積んでいる。
英『Manchester Evening News』が注目したのはモウブレイ監督のコメントだ。左利きのディアロはウイング、特に右サイドを主戦場とする選手だったが、モウブレイ監督は彼をセンターでも頻繁に起用。ディアロのプレイスタイルについて、モウブレイ監督はこのように述べている。
「彼はワイドでも、インサイドでも、より低い位置でもプレイすることができる。私はチャンピオンシップで彼がセンターのミッドフィルダーとしてプレイできると考えている。彼にボールを預ければ、ほとんどボールを失うことがない。我々にとっては、(MFパトリック・)ロバーツをかなりワイドに配置し、アマドをその内側でプレイさせるのが一般的だ」
「ユナイテッドの試合はもちろんのこと、私はサッカーをたくさん観ている。ブルーノ(・フェルナンデス)はあらゆる場所でプレイしているよね。時には右サイドで、時にはインサイドで10番として、時には走り回る8番として。そして彼は低い位置でプレイして中盤をリンクさせることもできる。アマドも似たようなタイプのフットボーラーだ」
マンUはディアロを獲得するために最大3700万ポンド(約59億円)と言われる大金を費やしており、いずれはその投資が失敗ではなかったことをディアロ本人に証明してもらわなければならない。来季マンUに復帰して、B・フェルナンデスのバックアッパーを務めることができればその第一歩となりそうだが、エリック・テン・ハーグ監督はディアロをどう扱うのか(データは『FBREF』より)。