来季へ右のウイングは完成するか
2日にプレミアリーグ第34節でアーセナルと対戦したチェルシーは、組織としての完成度の違いを見せつけられてしまった。ここ最近のアーセナルが調子を落としていたとはいえ、序盤からアーセナルがゲームを支配したまま3−1で勝利。チェルシーにとってはまた一つ苦いゲームとなってしまった。
そのゲームで唯一と言っていい収穫があるならば、意地の1ゴールを決めたFWノニ・マドゥエケだろう。
今冬にオランダのPSVから加わったマドゥエケは、世代別イングランド代表にも選ばれてきた21歳の右ウイングだ。先発したアーセナル戦では3回のドリブル成功、3回のインターセプト、4回のデュエル勝利、そして1ゴールを記録。英『Squawka』も「唯一の光」とマドゥエケの奮闘を称える。
PSV時代より個人での仕掛けが話題になってきたアタッカーで、その積極的な姿勢はチェルシーでも変わっていない。今冬にはシャフタール・ドネツクからウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクも獲得しており、左にムドリク、右にマドゥエケと配置できるのが新シーズンの理想形だろうか。両者とも個の能力で仕掛けられるだけの武器を備えている。
あとはプレミアリーグへの適応が問題だが、ひとまずマドゥエケはプレミア初ゴールを決めたことで一息つけるだろう。今季のうちにムドリクも1点決めたいところだが、来季この2人はチームの軸となれるだろうか。