直近2試合はジョルジーニョ起用が当たった

逆転優勝を信じるアーセナルは、どの中盤ユニットで終盤戦を戦うのがベストなのか。気になる選択肢となるのがMFジョルジーニョ、トーマス・パルティのチョイスだ。

パルティは今季序盤より絶対的な主力として中盤に君臨しており、そのフィルター能力は高い評価を得てきた。しかし、4月に入ってからリヴァプール(2−2)、ウェストハム(2−2)、サウサンプトン(3−3)、マンチェスター・シティ(1−4)と4試合続けて白星無しと躓いたため、指揮官ミケル・アルテタは直近2試合のリーグ戦でパルティをスタメンから外している。

代わりに先発を任せたのは、今冬にチェルシーから加わったジョルジーニョだ。

ジョルジーニョはパルティほどの強さや守備力は備えていないが、ゲームメイクの能力はパルティを大きく上回る。今月2日のチェルシー戦、7日のニューカッスル戦はどちらも難しいゲームだったが、ジョルジーニョを先発に抜擢したアルテタの采配は見事に当たった。アーセナルはこの2試合で連勝を収め、逆転優勝へ再び士気は上がっている。

中盤の相棒にはグラニト・ジャカが入っており、高い位置にも顔を出すジャカは絶対戦力としてアルテタより信頼を得ている。ジョルジーニョかパルティか、迷うのはここだ。

中盤にジョルジーニョを入れることにより、攻撃の展開がスムーズになるのは確かだ。今季のアーセナルは左サイドバックのオレクサンドル・ジンチェンコが中へ入ってゲームメイクに絡むジンチェンコ・ロールを採用してきたが、ジョルジーニョが入ることでゲームメイクの選択肢が増える。

パルティの守備力もアーセナルに欠かせないものと考えられてきたが、今後どちらを起用していくべきなのか。チェルシー戦とニューカッスル戦はパルティに計14分しか出番がなかったが、アーセナルは快勝を収めた。その流れでジョルジーニョに中盤のコントロールを任せるのも悪くないだろう。