完全復活のときはこないのか

シーズン途中よりウナイ・エメリを指揮官に迎え、絶好調のアストン・ヴィラ。前線ではFWオリー・ワトキンスが爆発しており、現在は8位まで順位を上げている。

トップ6フィニッシュへラストスパートといったところだが、その快進撃に関与できていないのがMFフィリペ・コウチーニョである。

昨夏にアストン・ヴィラへ完全移籍したコウチーニョは、開幕当初チームを指揮していたスティーブン・ジェラードの下での復活が期待された。ジェラードとコウチーニョはリヴァプールで一緒にプレイしていた時期があり、ジェラードならばコウチーニョの活かし方が分かると考えられていたのだ。

ところが、コウチーニョは今季ここまで20試合で1ゴールと結果が出ていない。2月からは戦線を離脱してしまい、戻ってきた5月6日のウォルバーハンプトン戦でもベンチに座ったまま出番がなかった。

スペイン『SPORT』もコウチーニョがエメリの構想に入るのは厳しいと見ており、今夏には5大リーグを離れる可能性もあるという。

「コウチーニョは今年も相次ぐ怪我に見舞われ、2023年に入ってからは11試合を欠場している。監督のエメリは彼抜きでチームを作り上げた。エメリにとってコウチーニョはおまけに過ぎない。何も変わらなければ、コウチーニョは来季母国ブラジルへ戻ることになるだろう。コリンチャンスは彼に興味を持っていた」

リヴァプールを離れ、バルセロナへ向かった2018年より苦戦が続くコウチーニョ。バイエルン、そしてアストン・ヴィラで復活が期待されたが、そのプランは思うように進んでいない。