シーズン終盤で崩れたアーセナル
今シーズン、プレミアリーグにて驚異的な強さをみせていたアーセナルだが、第37節にてノッティンガム・フォレストに敗れた。その結果マンチェスター・シティの優勝が決定し、無敗優勝を果たした2003-04シーズンぶりの優勝を目指していたが、あと一歩及ばなかった。
悔やまれるのが怪我人が続出したシーズン終盤の勝ち点の取りこぼしだ。2点差のリードを追いつかれることになってしまった第30節のリヴァプール戦を合わせると8試合で2勝3分3敗と明らかな失速を見せてしまった。英『Daily Mail』にてトニー・アダムス氏がアーセナルに足りなかったものをコメントしている。アダムス氏は「ミスター・アーセナル」とも言われるアカデミーの最高傑作。2001-02シーズンにリーグ優勝も経験しており、約22年間アーセナル一筋でプレイしたレジェンドだ。
「我々はシーズンのほとんどをサカとマルティネッリに頼ってきた。エミール(・スミス・ロウ)にもっと時間を与えることもできたはずだ。シーズンの終わりには彼ら(サカとマルティネッリ)が必要だ。ゴールをするには常に彼らが必要だ」
「替えの選手がいなくなり、数人の怪我が発生し、選手たちが調子を崩すとすぐに、うまくいかなくなった。(プレミアリーグの優勝争いは)2、3カ月前に失ったと思うね。彼らは力尽きたのだと思うよ」
アダムス氏は離脱する選手が増えた後半戦で選手層の厚さが足りなかったと主張している。しかし指揮官のミケル・アルテタ監督はチームの最大限の力を発揮させたと、優勝できなかったもののチームの成長ぶりに満足しているようだ。悔しいシーズンになったが、得たものも大きいアーセナル。悲願の優勝に向けた今夏の移籍市場に注目が集まる。