悪夢のようなシーズン
今シーズンのプレミアリーグも多くのドラマが生まれた。ハーランドの最多得点記録更新やニューカッスルの20年ぶりのCL出場権獲得、ブライトンクラブ史上初のEL出場など様々な記録が生まれた。そんななか、ネガティブな記録を更新し続けたのがチェルシーだ。
今シーズンは新たなオーナーの元、夏と冬の2回の移籍市場で約6億ポンド(約1000億円
)近くを使って補強し、改革を試みた。エンソ・フェルナンデスやミハイロ・ムドリク、ラヒーム・スターリングなど多くの選手を獲得したものの、移籍金に見合う働きを見せた選手はほとんどいない。チームの得点数もリーグで37得点で、単独で36点を記録しているアーリング・ハーランドとあまり変わらない。
若い選手の獲得が多かったことでリーダーシップを持つ選手が少なく、また多すぎる人数は指揮官を悩ませた。大金を使って補強したものの、すべてがうまくいかなかったシーズンとも言える。チェルシーは今シーズン最終節を残す段階で、22敗(プレミアリーグ16敗、CL4敗、FAカップ1敗、カラバオカップ1敗)している。イタリア『TUTTOSPORT』によると、これは1978-79シーズン以来、つまり40年以上ぶりの不名誉な記録となってしまった。
今夏も指揮官の報道を含め、様々な報道が出ている。若い選手も多いチェルシーだが、それぞれの選手のもつポテンシャルは世界トップレベルだ。今季は苦い思いをしたチェルシーだが、来季は再起を狙う。