まだシティとは17ポイントの差がある




今季より指揮官に就任したエリック・テン・ハーグの下で充実の時間を過ごすマンチェスター・ユナイテッド。今季はトップ4入りも決めており、テン・ハーグ1年目としてはパーフェクトに近い。

ただ、ライバルのマンチェスター・シティとはまだまだ差がある。すでに優勝を決めているシティとは37試合消化時点で17ポイントの差がついている。悲願のプレミア制覇へ来季はこの17ポイントの差を埋めていかなければならない。

今夏の補強は欠かせないだろう。英『sky Sport』によると、テン・ハーグも「タイトルを争いたいが、現実的でなければならない。今の我々は遠く離れており、やるべきことはたくさんある。頂点を目指して競争するには、より良い選手が必要だ」とコメントしており、まだまだ選手層とクオリティではシティと差がある。

英『The Sun』はマンUが目をつける新戦力候補をリストアップしているが、まず最終ラインではナポリで大ブレイクした韓国代表DFキム・ミンジェだ。

今季はサイドバックを本職とするルーク・ショーをセンターバックへ回すなど意外なコンバートも見せたテン・ハーグだが、やはり一線級のセンターバックが必要だ。パワー、高さ、スピード、テクニックなどセンターバックに必要な要素を高いレベルで兼ね備えるキム・ミンジェは理想的なターゲットだ。

中盤では、チェルシーからの退団が囁かれるMFメイソン・マウントの名前が挙がっている。テン・ハーグもマウントを評価しているとされており、マウントは中盤に得点力をプラスできるはず。

さらに守備的MFでは、イングランド国内で大人気のウェストハムMFデクラン・ライスもリストに入っている。今季はカゼミロがフル稼働してくれたが、やはりワールドクラスの守備的MFが中盤の底に入ればチームの守備は安定する。ライスは中盤の守備力アップへ理想的だ。

さらに同メディアはレヴァークーゼンで攻撃性が高く評価される右サイドバックのジェレミー・フリンポンの名前も挙げている。マンUでは1対1の守備に定評あるアーロン・ワン・ビサカの活躍が目立ったが、攻撃力ならば売出し中のフリンポンが一段も二段も上だ。今季ブンデスリーガで8ゴール7アシストを決める攻撃性は魅力的だ。

最後に、最大の補強ポイントであるセンターフォワードにトッテナムFWハリー・ケインの名前が挙げられている。ナポリFWヴィクター・オシムヘンなど他にも魅力的なターゲットがいるが、プレミアの環境を知っているという点ではケインの方が信頼できる。

今季のマンUではマーカス・ラッシュフォードが覚醒したが、ラッシュフォードは左サイドから切り込むプレイを得意としている。優勝を目指すにはセンターフォワードの位置で得点を量産する選手が必要で、ケインはその条件を満たす超一流のストライカーだ。

同メディアは全ターゲットを揃えるには少なくとも3億5000万ポンドは必要との見方だが、マンUは今夏どこまでチームを強化できるのか。ライバルのシティとの差を埋める勝負の夏だ。