新天地デビューの衝撃はまずまずだったが……
今季はこのまま無得点で終わってしまうのだろうか。ウクライナからやってきたウイングがチェルシーで苦戦している。
今冬にシャフタール・ドネツクから大きな期待を背負ってチェルシーへ加入したのは、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク(22)だ。
ウクライナのネイマールとも呼ばれるムドリク獲得へ、チェルシーは今冬に8900万ポンドもの移籍金を投じている。他にも興味を示しているクラブはあったのだが、チェルシーが圧倒的な資金力で争奪戦を制した格好だ。
ただ、ムドリクはここまで17試合に出場して0ゴール2アシストと未だ無得点なのだ。これは全コンペティション合わせての数字となっており、チェルシーのサポーターはまだムドリクのゴールを見ていない。
スタートは悪くなかった。プレミア初出場となった1月21日のリヴァプール戦では、35分間の出場で印象的なドリブルも披露。8900万ポンドの移籍金にふさわしいポテンシャルの持ち主と期待したサポーターもいたはずだ。
しかし、スペイン『as』は「ムドリクはデビューゲーム以外ほとんど影響を与えていない」と手厳しい。今のところ、あのデビュー戦が最大の衝撃となってしまっている。
チーム状況が好転しなかったことも、ムドリクにとっては不運だった。チーム全体が得点力不足に陥っていたこともあり、ムドリクらアタッカーにとって難しい状況だったのは間違いない。
25日に行われたプレミアリーグ第32節のマンチェスター・ユナイテッド戦では左にムドリク、右にPSVから加わったノニ・マドゥエケが先発したが、両者にゴールは生まれなかった。この2人は新生チェルシーの両サイドを彩ってほしい存在で、来季以降の活躍に期待がかかる。
果たして来季は結果を残せるのか。特にムドリクは移籍金が高額だったこともあり、厳しい視線が注がれている。