大一番を前に復帰

プレミアリーグ3連覇を決め、チャンピオンズリーグとFAカップでも決勝まで勝ち進んでいるマンチェスター・シティ。トレブル(3冠)達成となれば、国内では1998-99シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来の快挙となる。

大事な2試合を前にして、DFネイサン・アケが復帰したことはシティにとって朗報だろう。7日のリーズ・ユナイテッド戦でハムストリングを痛めてしまったアケはそれ以降、戦線を離脱。CL準決勝のレアル・マドリード戦も欠場した。しかし、29日のプレミアリーグ最終節ブレントフォード戦で先発出場を果たし、63分までプレイしている。

英『Manchester Evening News』によると、アケはCLやFAカップでのタイトル獲得、さらにはFAカップ決勝でマンUにリベンジを果たすことに燃えている。シティは1月に行われたマンU戦で1-2の逆転負けを喫しており、アケはこれがチームの守備意識向上に繋がったとも考えているようだ。

「あの(マンU戦での)経験は勉強になったと思う。というのも、ゴールを許した後に僕らは少し自分を見失ったんだ。僕らはすぐにでもゴールを奪い返したかった。それ以外のことに意識を向けることができなかったから、2点目を許し、試合に負けたんだ」

「あのようなことが起きても慌ててはいけないということを、僕たちはあの瞬間から学んだと思う。今後も起こりうることだし、実際その時にどう対応するかが重要だ。この時はうまく対応できなかったから」

「チームはとてもうまくいっているし、マヌ(DFマヌエル・アカンジ)は(自分の代わりに)左サイドバックとしてとても良いプレイを見せていた。だから僕としては、自分のことに集中し、自分のコンディションを100%整え、監督が僕を起用できるようにすることが大事だ」

「あとは監督の判断次第だ。彼が何をするにしても、チームにとっては良いことだろうし、今選手として考えているのはタイトルを獲ることだけだ」

今季左SBでの出場がメインとなったアケはここまで公式戦39試合に出場。2020年夏にシティに移籍して以降では最多の出場数となっている。アケにとって今季は飛躍のシーズンとも言えるが、最後にチームを偉業達成に導くことができるか。