来季はスタートからエンジン全開で

スパルタ・ロッテルダムは5日、今季レンタル移籍で加入しているFW斉藤光毅に関して、所属元であるロンメルSKおよび、同クラブを運営するシティ・フットボール・グループと、レンタル期間を延長することで合意に至ったと発表した。なお、契約期間は2024年6月30日までとなっている。

現在21歳の斉藤は、Jリーグの2020年シーズン終了後に海外挑戦を決断し、横浜FCからベルギーのロンメルSKへ移籍。ベルギー2部で1年半プレイしたのち、今季はオランダ1部のスパルタ・ロッテルダムへレンタル移籍をしていた。そして、新天地のオランダでは序盤戦こそやや苦戦を強いられたが、試合を重ねるごとにパフォーマンスを上げていき、レギュラーシーズンでは最終的に26試合に出場。3試合連続ゴールでリーグ戦の幕を閉じるなど、7ゴール5アシストの活躍を見せた。

また、チームもレギュラシーズンを6位でフィニッシュ。ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権がかかったプレイオフへの進出を果たした。今月1日と4日に行われた準決勝では、PK戦(2戦合計スコアが2-2だったため)の末にユトレヒトを退け、決勝へコマを進めている。来季、欧州カップ戦に出場する可能性も残しているのだ。

クラブのテクニカルディレクターを務めるジェラール・ナイカンプ氏は、クラブの公式サイトを通じて、レンタル期間の延長が決まった斉藤に関して「コウキがここへ来る前から、我々はすでに彼の資質を確信していた。彼はその創造溢れるプレイと喜ばせるプレイで、我々がなぜ彼の獲得をこれほど望んでいたのかをすぐさま示してくれた。ウィンターブレイク前は交代選手として重要な役割を果たしていたが、ここ数ヶ月はレギュラーとしてこの好調なシーズンで重要な役割を果たしている。彼がもう1シーズン、スパルタでプレイすることを非常に嬉しく思う」とコメントした。

一方、斉藤自身も所属事務所『GLOBALL FOOTBIZ CONSULTING』を通じて「この度、スパルタ・ロッテルダムと契約を延長し、来シーズンもこのチームでプレイさせてもらえることになりました。今シーズンはエールディビジに慣れるのに少し時間がかかってしまったので、来シーズンはスタートからエンジン全開でチームを勝たせるパフォーマンスができればと思っています。日本で応援してくださる方々に活躍が届くように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」と喜びを語っている。

パリ五輪世代のエースとしても期待される斉藤だが、今季はオランダ1部で著しい成長を見せた。日本サッカーの未来を担う若き逸材のひとりとして、来季のさらなる飛躍に期待だ。