センターフォワードを求めるクラブは数多い

今夏の移籍市場で1つのキーワードとなるのが『大物センターフォワード』だ。

すでに市場では大きな動きがあり、FWカリム・ベンゼマがレアル・マドリードを離れてサウジアラビアへ向かった。レアルは新センターフォワード探しへ動くことになり、これでセンターフォワードの玉突き移籍が起こる可能性が高くなった。

レアルの補強候補に挙がるのは、トッテナムFWハリー・ケイン、チェルシーFWカイ・ハヴァーツといった実力者だ。ベンゼマと同じく最前線でボールを収める力を持つFWが欲しいところで、ここは大物獲得へ力を入れてくることだろう。

仮にケインが移籍するならば、トッテナムも補強が必要だ。また、チェルシーはハヴァーツの動向に関わらず新センターフォワードの獲得が必須となっている。今季得点力不足に悩まされたことを考えると、チェルシーは新センターフォワードを獲得しないと話が始まらない。米『ESPN』はユヴェントスでマッシミリアーノ・アッレグリのサッカーに上手くフィットしていないドゥシャン・ヴラホビッチが候補になると取り上げており、チェルシーは今夏も市場の主役チームの1つだ。

同じプレミアリーグでは、マンチェスター・ユナイテッドもセンターフォワードが欲しい。ナポリのヴィクター・オシムヘンが候補者に挙がっており、マーカス・ラッシュフォードとともにゴールを量産するFWがプレミアリーグ制覇の目標に欠かせない。

ドイツではバイエルンだ。何とか今季もブンデスリーガを制覇したが、ロベルト・レヴァンドフスキの穴は思った以上に大きい。フランクフルトFWランダル・コロ・ムアニは候補者の1人で、レヴァンドフスキに代わる大型ストライカーが欲しい。

他にもアタランタで人気を高めるFWラスムス・ホイルンド、ボルシアMGのマルクス・テュラムなど、大型FWたちが注目を集めている。センターフォワードの大移動は各リーグの戦力図を一変させる可能性があり、今夏の市場でどれだけビッグディールが実現するのか楽しみだ。