ユース部門は以前から優秀だった

今季序盤のパリ・サンジェルマンでは、エースのFWキリアン・ムバッペ以上に注目を集めている者がいる。

17歳の若さで中盤のボスとなっているU-21フランス代表MFウォーレン・ザイール・エメリだ。

17歳と若いことが話題になりやすい理由の1つではあるが、その完成度はかなり高い。A代表からも近いうちに声がかかるはずで、また1人フランスから巨大な才能が出てきた。

スペイン『as』は、このブレイクがパリ・サンジェルマンに大きな影響を与えるのではないかと見ている。

それは、ユース部門の再評価だ。

ザイール・エメリはパリ・サンジェルマンの下部組織出身の選手で、現在チームを指揮するルイス・エンリケはその才能を就任当初より評価し、スタメンに抜擢した。これが大当たりとなったわけだが、過去のパリ・サンジェルマンは高額な移籍金でスター選手をかき集める補強策が目立ち、若手の育成が二の次となっていたところがある。

代表的な選手では、チェルシーFWクリストファー・エンクンク、アストン・ヴィラMFムサ・ディアビ、ミランGKマイク・メニャンらで、彼らはいずれもパリ・サンジェルマンのアカデミー出身の選手だ。今思えばもったいない流出劇と言える。

同メディアは、ザイール・エメリのブレイクでこの流れが変わるかもしれないと見る。

「ザイール・エメリの登場により、近年のPSGにいくつか間違いがあったことが分かってきた。最大のミスは、ユース選手の出場時間が不足していたことだ。エンクンク、ディアビ、コマン、メニャンのような選手たちはパリでは思うように活躍できなかったため、荷物をまとめることを余儀なくされた。しかし、ルイス・エンリケの場合は違う。エンリケはザイール・エメリに自信を与えただけでなく、彼をチーム内で最も重要な選手の1人に押し上げた」

ザイール・エメリの才能が大きかったからこそではあるが、パリ・サンジェルマンはスター大量補強の路線から、自前で育てた若手を起用していく路線へとシフトしてもいいかもしれない。以前よりアカデミーが優秀との声はあっただけに、ザイール・エメリのブレイクはチーム編成を変えるきっかけとなるかもしれない。