高い最終ライン設定に不可欠な存在

ここまでプレミアリーグ無敗を維持していたトッテナムにとって、6日に行われたチェルシー戦は悪夢が次々と起こる嫌なゲームとなってしまった。

1−4のスコアで敗れたこともそうだが、DFクリスティアン・ロメロとデスティニー・ウドジェがレッドカードで退場、さらに怪我人まで出てしまった。中でもデータサイト『WhoScored』が大きな痛手と取り上げたのは、太もも裏を抑えて離脱したセンターバックのミッキー・ファン・デ・フェンだ。

今夏ヴォルフスブルクから合流したオランダ人DFのファン・デ・フェンは、193cmのサイズに加えて爆発的なスピードを誇る。トッテナムを指揮するアンジェ・ポステコグルーは最終ラインをかなり高く設定しているが、それも裏のスペースをケアしてくれるファン・デ・フェンのスピードがあるからこそ成立するものだ。そのファン・デ・フェンが離脱することになり、ポステコグルーのスタイルが狂う可能性が出てきたと同サイトも心配する。

「スパーズにとってセンターバックは今夏の優先補強ポジションの一つであり、エドモンド・タプソバやマックス・キルマンを含む多くのDFとの噂があったが、ポステコグルーが要求したのはファン・デ・フェンだった。その主な理由はファン・デ・フェンのスピードだ」

「ここからのスパーズは、ファン・デ・フェンを欠いて戦うテスト期間へと入ることを余儀なくされる。これはスパーズにとって高くつく可能性がある。高いディフェンスラインでプレイするチームにとって、相手がオフサイドトラップを破った場合にスペースをカバーしてくれる高速のセンターバックは欠かせない存在だからだ」

チェルシー戦では途中からエリック・ダイアーが入っていたが、ダイアーもスピードではファン・デ・フェンに比べて大きく落ちる。元よりトッテナムは守備陣から攻撃陣まで層が薄いと指摘されていただけに、ファン・デ・フェンの離脱はかなりの衝撃だ。守備のスタイルを見直す必要もあるかもしれない。

トッテナムは次のウォルバーハンプトン戦を挟み、アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティと難しい戦いが2試合控えている。ここで勝ち点を落とせば一気に順位を下げることになりそうだが、この苦境にどう対処するのか。