競り勝てるようになってきたアーセナル

今季のプレミアリーグは混戦の様相を呈している。順位表を見ると、首位リヴァプールが勝点51、15勝6分2敗。2位マンチェスター・シティは1試合少ない状況で勝点49、15勝4分3敗。3位アーセナルは同じく勝点49、15勝4分4敗である。

優勝争いはこの3チームに絞られたのではという見方も強くなってきたが、現時点ではリヴァプール、シティに比べ、アーセナルは一歩遅れをとっているように見える。しかし、あるフィルターをかけると興味深いデータが現れる。

対「BIG6(マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、アーセナル、トッテナム)」で各クラブの戦績を見てみると、圧倒的に好成績を収めているのはアーセナルだ。先日も首位リヴァプールを3-1と破ったが、第8節ではマンチェスター・シティにも1-0の勝利。マンチェスター・ユナイテッドにも第4節で勝利を収めている。その他はすべてドロー。対BIG6では6試合を終えて、今季は意外なことに一度も敗れていない。戦績は3勝3分だ。

対して、リヴァプールとシティは対BIG6で一度しか勝利していない。リヴァプールは第22節のチェルシー戦まで勝利がなく、アーセナル戦のほか第7節トッテナム戦で敗れた。戦績は7試合を終えて1勝4分2敗となっている。

シティは対BIG6でまだ5戦しか消化していないが、勝ったのは第9節のマンチェスター・ダービーだけだ。先述のとおりアーセナルに敗れ、ほかの3戦はすべてドロー。1勝3分1敗となっている。

BIG6といっても、今季はチェルシーやユナイテッドの成績が低迷しており、以前と様相が違うのは確か。加えてアストン・ヴィラが躍進していることを考えても参考データにしかならないが、アーセナルが強豪を相手に勝点を稼げるチームに進化していることは確かだろう。かつてアーセン・ヴェンゲルが指揮していた頃は強豪相手になかなか勝つことができず課題と言われており、隔世の感がある。

思わぬ勝負強さを見せているアーセナルと、やや勝点を落とした感もあるリヴァプール、シティ。シーズン終盤に向けて、1回の敗戦、1回のドローが明暗を分けることも十分にありうるが、タイトルレースはどんな結末を迎えるだろうか。