守備が崩壊している

開幕前、昨季を3位で終えたマンチェスター・ユナイテッドにはプレミアリーグのタイトルも期待されていた。しかし現在は勝点48の6位と、トップ4入りも望めなくなっている状況だ。

チーム内のトラブルやケガ人の多さなど原因はいくつか考えられるが、英『Squawka』は興味深いデータを出している。今季のユナイテッドの被シュート数は、欧州5大リーグのなかでも下から2番目なのだという。

リーグ1試合あたり、ユナイテッドが受けているシュート数は「17.53」本。これよりも多いのは同じプレミアのシェフィールド・ユナイテッドのみで、こちらは平均「18.47」本である。ちなみにユナイテッドに次いで多いほうから、ワースト3位のルートン・タウンが「17.13」本、4位ダルムシュタットが「17.07」本、5位ボルシアMGが「16.96」本と続いている。上位と下位の実力差が大きいといわれるブンデスリーガやリーグ・アンの多くの下位クラブよりも、ユナイテッドのほうが被シュート数が多いというのは少々意外だ。

中盤の軸であるMFカゼミロの不調、相次ぐ主力DFの離脱などが悪影響を及ぼしているのだろうか。逆転負けを許した第31節チェルシー戦でもラファエル・ヴァラン、そしてそのヴァランに代わって出場したジョニー・エヴァンズまでもが離脱しており、状況はまたも悪化している。シーズン序盤に不調に陥ったGKアンドレ・オナナがかなり高いセーブ率を叩き出すようになったことも話題となったが、これも翻って見れば被シュート数が多いことの証明ということができる。失点の少ないアーセナルやリヴァプールは、そもそも相手にシュートを打たせていないのだ。

オナナがいくら好調を取り戻しても、シュートを打たれまくっていればいずれ失点は避けられない。チェルシー戦でも実に「28」本のシュートを浴びており、これではGKもどうしようもないだろう。来季は守備陣の大幅な入れ替えが予想されるユナイテッドだが、人材だけでなく「シュートを打たせない」守備のやり方を構築することは来季に向けての課題となるだろう。