最近、“暑熱順化”という言葉を耳にすることが多くなりました。熱中症になることを防ぐため、暑さに体を慣らすことを言います。真夏はもちろんですが、暑さに慣れていないと5〜6月でも熱中症になることがあります。具体的な方法を説明します。  グラフは、2021年の月別の熱中症で救急搬送された人の数です。当然、真夏の7月と8月が突出して多くなりますが、5月から6月にもいることがわかります。平均気温は9月よりも6月の方が低いのですが、熱中症になる人数は2倍以上となっています。  これは、皆さんの体がまだ暑さに慣れていないことが原因です。冬から春にかけて長い間、汗をかいていないと、体が暑さに対応できないため、熱中症になってしまうこともあります。

 そこで、“暑熱順化”を行います。体を暑さに慣らすためには、汗をかきやすい体にすることが必要です。水分と塩分を補給しながら、適度に汗をかくことを続けると、暑さに対処できる体になっていきます。  具体的には、まずウォーキングなら30分、ジョギングなら15分程度、週5回を目安に行います。サイクリングなら30分を週3回、筋トレやストレッチなら30分をできれば毎日行いましょう。  最も手軽にできることは入浴です。シャワーで済ませずに、しっかりと汗が出るまでお湯につかるようにしましょう。  連日30度を超えるような気候になる前に、汗をかく練習を無理のない範囲で行いましょう。 出典:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト