三重県鈴鹿市の「椿大神社」の参道にある、カフェを併設した伊勢茶の専門店「椿茶園」は、お茶の農家が営んでいて、新茶を楽しむことができます。

■新茶の提供が始まり賑わう…縁結びで人気の神社の参道にある伊勢茶専門のカフェ

 静岡県、鹿児島県に次いでお茶の生産量全国3位の三重県。中でも、鈴鹿市で盛んに生産されている伊勢茶は、三重が誇るブランド茶です。

 鈴鹿市山本町にある、開運・縁結びにご利益があると人気の「椿大神社(つばき おおかみやしろ)」。

年間100万人以上の参拝者が訪れる、パワースポットとしても人気のこの神社の参道に、カフェを併設した伊勢茶の専門店「椿茶園」はあります。

ゴールデンウィークのこの日は、新茶の提供が始まったこともあり、多くの人で賑わいました。

店では、オリジナルの瀬戸焼の器が付いた「日本茶カフェ」(1杯540円 瀬戸焼の器付き)など、様々な伊勢茶がいただけます。

女性客: 「始まった新茶を…。とても甘くておいしかった」 別の女性客: 「おいしい。苦くもなく甘みがあって、爽やかで香りが強い」  このカフェは、2017年に地元のお茶農家である市川晃さんが始めました。 店主の市川晃さん: 「元々ここに父が作ったおみやげ屋があった。お客さんが『お茶は売ってないの?』と。『売っているけど』って言ったら、『これはお茶の素で、欲しいのは飲むお茶』って言われたのがきっかけ」

 それ以降、カフェでお茶の提供を始めました。

■急須の中で茶葉が回るように最後の一滴を絞り出す…お茶農家から教わるおいしい新茶の淹れ方

 椿大神社の周辺では、平安時代からお茶が作られていたとされています。寒暖差が大きいこの地区は、味や香りに優れた質の良い茶葉が育つといいます。

椿茶園の茶畑では、4月末から新茶の収穫が始まりました。代々受け継がれてきた6ヘクタールの茶畑を、市川晃さんと息子さんの2人で管理しています。 市川さん: 「お茶の良し悪しは畑。葉っぱが良くなければおいしくならないので、いかに元気な茶畑を作るか。新芽に対して一番怖いのが霜。今年は霜の害も無く、すくすくと伸びて良い」

今年はお茶の“当たり年”と話す市川さん。収穫した茶葉は、冷却や加湿、味や色を決める蒸しに揉みなど、11の工程を経て、「荒茶(あらちゃ)」という状態に。その荒茶をさらにふるい分けして製品になります。

 市川さん親子は、畑仕事を終えた後にカフェでお茶を淹れています。日本茶インストラクターの資格を持つ市川さんに、おいしい新茶の淹れ方を教えてもらいました。

市川さん: 「お湯は80度で沸かしてあります。一度急須の中にくぐらせて、もう一回湯冷まし(の器)にいれます。お湯は一つくぐらせることで10度下がります。80度から70度、そして今60度ぐらい」

新茶を淹れるのに最適な温度は60度だといいます。湯を急須に入れ、約2分間蒸らします。注ぐ時は、一気に注ぐのではなく、少しずつ…。急須の中で茶葉が回るように、最後の一滴まで絞り出すように注ぎます。

 ちなみに、「椿茶園」では急須と湯飲み、水筒の3つの役割を兼ね備えた「CHACHABYボトル」(スターターキット500円 ボトルホルダー800円)を2021年から販売。ティーバッグで入れることができ、持ち運びもできると人気です。

市川さん: 「日本茶っていうのは日本の文化ですし、沢山飲んでもらえるといいな」 こちらでは6月中旬頃まで新茶を楽しむことができるということです。