開館から30周年の名古屋市港区の名古屋港水族館では、500種5万点の生き物が飼育されています。人気者たちの知られざる生態や、水族館を楽しむポイントなどをスタッフの方に教えてもらいました。

■不思議な力を持つ「メロン」…器用で芸達者なベルーガ

 メインプールの大きさや総水量で日本一を誇る名古屋港水族館。私たちに身近な日本の海から、北極や南極の海まで、世界の海を体験できるようにというコンセプトで設計されています。

赤道の海をイメージした「サンゴ礁大水槽」では、150種類3000匹の魚が泳いでいて、海中散歩の気分が味わえます。

北極圏をイメージした「オーロラの海」では、人気者の「ベルーガ」がお出迎え。

北極周辺の氷の張った海に生息し、様々な鳴き声を出すことから「海のカナリア」とも呼ばれています。

口から水を吹き出したり、バブルリング(泡の輪)を作ることもでき、とても器用だといいます。

ベルーガの頭にあるポッコリとしたコブ。

このコブは「メロン」と呼ばれています。コブには特殊な脂肪が入っていて、えさを探したり、仲間を呼んだりするときに使う音波をコントロールしているそうです。

他の鯨類と違い、背びれがないのもベルーガの特徴です。

■人気のマイワシトルネード…同じ水槽にいるサメに食べられないの?

 続いては、マイワシの水槽。

約3万5000匹のマイワシが群れをなし、ひとつの生き物のようにダイナミックに舞う姿がまるで竜巻のようだということで、「マイワシのトルネード」と呼ばれています。

 実はサメの仲間「クロヘリメジロ」が同じ水槽に…。

「サメに食べられないの?」という当然の疑問が頭をよぎりますが…。 水族館の広報担当者: 「一応、サメにはサメのエサをあげていて、いつもおなかいっぱいの状態にしているので、あんまり追いかけまわしたりはしないんですけど…ゼロではないかな」

■高級魚のクエにアオリイカ…私たちに身近な生き物も

 このほかにもカワイイ生き物や、私たちの食卓でも馴染みのある「おいしそうな」生き物もたくさんいます。 胸ビレを使って器用に歩いて見せるトビハゼや…。

砂の中から目だけをのぞかせているカレイ。

意外と目が大きいことに気づかされるアオリイカ。

「高級魚」のクエを見たお客さんは…。

年配の男性: 「冬になるとよく食べる。フグよりおいしいもんね」

■短足と侮るなかれ…意外と大股な「ペンギン走り」

 そして水族館の人気者、ペンギンの水槽。

水槽はペンギンのたちの故郷「南極」の環境を再現しています。日本の夏は南極の冬になるため、今の時期は暗くなっています。

同・広報担当者: 「いま、この水槽内で150羽くらいのペンギンがいます」

ここでスタッフの方が「ペンギンはどこからどこまでが足か」を教えてくれました。

羽毛の下から出ている部分だけを足だと思われるかもしれませんが、実はしゃがんでいるように体の中に折りたたまれているそうです。つまり体の外に出ているのは、踵から下の部分です。

このため、走ると…。

かなり大股で走る形になります。

■大人気のパフォーマンス!運が良ければイルカの赤ちゃんに会えるかも?

 そして、幅60メートル、奥行き30メートル、最大水深12メートルのメインプール。ここではシャチのトレーニングを公開したり…。

「イルカ」のパフォーマンスも大人気です。

メインプールには「水中観覧席」もあり、パフォーマンスの様子を水中から楽しむこともできます。

2021年10月に生まれたばかりの赤ちゃんイルカも…。

同・広報担当者: 「まだ生後8か月くらいの、赤ちゃんとお母さんで、甘えている感じがありますね」 運が良ければ会えるかもしれません。