
三重県いなべ市で、町の農業を江戸時代の中頃から支えてきた「まんぼ」という洞窟の様なスポットは、文化遺産にもなっていて、1度は訪れてみたい場所だ。 市役所前で「オススメの歴史スポット」を聞いたところ、市民が教えてくれたのが「片樋(かたひ)まんぼ」だ。 その場所へ向かうと「片樋まんぼ」の方向を示す看板とともに、「まむしへの注意」を促す表記もあった。

看板に従って先に進むとたどり着いたのは洞窟のような場所。

文化遺産にもなっている「片樋(かたひ)まんぼ」だ。

奥までトンネルのようになっていた。

リポーター: 「結構ゴツゴツしてる。昔だから手掘りですかね」 「片樋まんぼ」とは何なのか、地域の歴史に詳しい伊藤美善さんに聞いた。 伊藤さんによると、「片樋まんぼ」は、江戸時代の中頃に作られた長い地下水路のことで、およそ1キロあり、 日本最長級だという。

「まんぼ」とは鉱山用語で、「トンネル」や「横井戸」という意味で、片樋という地区にあることから「片樋まんぼ」と呼ばれているそうだ。

当時、水不足に悩まされていた住民が、新しく田んぼを作るために、約5年かけて手で掘ったという貴重な歴史スポットだった。

この「片樋まんぼ」は今でも夏場は使われていて、実際に水が流れているという。