どちらが勝ってもタイトル獲得に王手…藤井五冠に永瀬王座が挑む『棋聖戦』第3局 午前だけで73手進む
千葉県木更津市のホテルで始まった棋聖戦五番勝負の第3局。藤井聡太五冠は白い羽織姿、挑戦者・永瀬拓矢王座はスーツ姿です。
先手は藤井五冠。いつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突きました。
この夏、藤井五冠にとってはいつになく険しい防衛ロード。棋聖戦の開幕局では、2度の千日手を経て永瀬王座が勝利。新潟市で行われた第2局でもギリギリの攻防に。藤井五冠が終盤で永瀬王座の逃げ道を塞ぐ妙手を放ち、勝利しています。
藤井五冠:
「ここまで2局、内容的にはかなり押されてしまっていると思うので、内容を良くして戦えるようにしたいなと思います」
棋聖戦は五番勝負で1勝1敗のタイのため、この日の第3局はどちらが勝ってもタイトル獲得に王手がかかります。
午前だけですでに73手も進み、慌ただしく昼食休憩に突入。藤井五冠は「鴨せいろそば」と早く食べられるメニュー、永瀬王座はローストビーフ丼にメロンのショートケーキ、アイスコーヒーにホットココアとボリューム満点。糖分を補給し午後の対局に挑みました。
対局は今夜までに終局する見通しです。