新型コロナの感染者が増え続けていますが、患者の自宅に向かい診療や検査を行う「往診ドクター」への依頼も急増しています。その現場に密着すると、“第7波”に予断を許さない傾向があることがわかりました。  自宅療養や感染の疑いがある人のもとに駆けつける「家来るドクター」。愛知県北名古屋市に事務所を置き、登録した医師50人が病院やクリニックが診察時間外となる夜間と休日に往診しています。

 27日夜、医師が訪れたのは名古屋市内の住宅。依頼したのは60代の女性です。7月18日に同居する90代の母親の感染が判明、その後本人も感染していることがわかり、2人で自宅療養を続けています。

<医師> 「苦しい?夜眠れる?症状は多分全然改善していると思うので、せきだけだと思うので。とりあえずせき止めのお薬を出しておきましょう。今はそれで様子を見るという形にすればいいかなと思います。熱だとかそういうのがひどくなっているとか、そういったことも今はなさそうなので」  家来るドクターへの依頼は第7波の今、急激に増えているといいます。

家来るドクターの医師: 「(依頼数は)過去最大だと思いますね。第6波の時と比べて、だいたい1.3倍〜1.5倍まで増えている印象ですね」  往診エリアは名古屋市など主に尾張地域ですが、連休明けの先週から依頼が急増し、1日で100件を超える日もあるといいます。急増の理由は自宅療養者の増加です。6月28日の愛知県の自宅療養者数は6200人余りでしたが、感染爆発に伴い右肩上がりに増加。27日に8万人を超え、この1か月で実に13倍に増えました。

家来るドクターの医師: 「この感染爆発によって(病院を)受診できない患者さまが増えていると思うんです。ある病院に連絡してもなかなか難しい、もう一つの病院に連絡したけれどもなかなか難しいと、そういった状況が続いていらっしゃると思うんですね」  一人の患者に対し、何度も往診するケースも増えていると言います。  往診は大人だけでなく幼い子供たちも。感染し自宅療養を続けている清須市の女性からの依頼。8歳の息子と1歳の娘に、新型コロナとみられる症状が出始めたといいます。

<息子> 「頭が痛い」 <母親> 「下の子は熱が出ているだけで、あと食欲もあるし。普段とそう変わらないですね」  2人とも38度を超える高熱。8歳の息子はせきや頭の痛みなども出ていました。 <医師> 「抗原検査だけぱっとやっちゃおうか。…どっちも陽性だね」  検査結果は2人とも「陽性」でした。

 第7波では、こうした子供の感染も増えているといいます。 家来るドクターの医師: 「小児の患者さんが非常に多いということ。ワクチンの接種率を考えると、小児の方たちの接種率は成人よりも圧倒的に低いので、そういったところも関係しているかもしれないと思っています」  感染爆発に伴う自宅療養や子供の感染の急増。往診にあたる医師は今、それ以外にも予断を許さない傾向があると指摘します。 家来るドクターの医師: 「一つ一つの症状が激烈というか、発熱も39度40度を超えてくる。喉の痛みも水も通らない。その後はだるさがしばらく続いて食事がとれないだったりとか、日常生活はなかなか困難でベッドから起き上がれない。そういった症状を訴えられる患者さんが多い印象を受けます。第6波の症状よりも一つ一つがやはり強くなっている印象ですね。第6波を終えてちょっと気が緩んだと思うんですね、侮ってはいけない病気なんだなと思っていただいて、感染対策をしていただければなと思っています」