新型コロナ第7波の感染爆発や猛暑による熱中症で、救急搬送の要請が急増しています。熱中症と新型コロナのダブルパンチ。対応にあたる名古屋の救急隊を取材しました。  慌ただしく出動する隊員たち。向かったのは1人暮らしの90代女性のマンションです。 救急隊:「歩けます?」 90代女性:「いま歩けるように」 救急隊:「ちょっと脈だけ取らせてもらっていいです?」 90代女性:「不整脈がずっとあるんです」  前日に発熱し、この日の朝に嘔吐の症状があったといいます。救急隊は新型コロナの疑いがあると判断。女性自身もPCR検査を受けたいと要望し、病院へ搬送されました。  昭和消防署では通常、救急車1台で対応していますが、ここ1週間の出動件数は1日12件ほどと普段のおよそ2倍に。 救急救命士の藤江隊員: 「(最近は)コロナの可能性が高いというスタンスで対応させていただいています」  話を聞いている最中にも要請が…。80代の男性が「家の中で動けない」との通報を受け出動です。 救急隊:「こんにちは、救急隊です。どうされました?ちょっと脈取らせてください」  部屋の中で座り込んでしまい、動けない様子。 救急隊:「ちょっと歩いてみましょう。お手伝いするので」 80代男性:「力がなくなっちゃって」 救急隊:「前来て前来て、このままこのまま」  微熱があり、新型コロナの疑いとのことですが、それに加えて…。 救急救命士の藤江隊員: 「熱中症の可能性も否定できないです。発熱の原因がどこからきているか。部屋の中もエアコンがついてなくて、かなり暑いような状況でしたので」  取材した8月4日は、名古屋では日中の気温が30度を超えませんでしたが、それでも熱中症の症状が見られる患者が相次ぎました。  コロナと熱中症の『ダブルパンチ』…。隊員たちも防護服の下に冷却できるベストを着用するなど、熱中症対策を万全にして対応にあたっています。  取材班が消防署で待機していると…。 <署内のアナウンス> 「救急隊の稼働率が80%を超えました。これより非常用救急車の稼働を開始します」  名古屋市では通常46台の救急車で対応していますが、救急車の稼働率80%を超えると市全体で非常用の16台を追加。昭和消防署でも予備の1台を出動させる事に。  患者を救急車に乗せた後も中々出発しません。70代の男性を熱中症の疑いで病院に搬送しようとしましたが、1件目では受け入れてもらえず、搬送先が見つかるまで20分以上待機することになりました。 救急救命士の藤江隊員: 「救急要請された以上はできる限り患者の皆さんの希望にこたえて、今の現状だと100%満足のいくサービスは提供できないかもしれないんですけど、患者さんの意向に沿った救急隊の活動というのを心がけています」