2024年のパリ五輪で新競技として実施される、ブレイクダンスとも呼ばれる「ブレイキン」で将来、メダル獲得を夢見る話題の小学生が愛知県にいます。「世界一」を合言葉に日々奮闘しています。  愛知県清須市の小学6年生、山本乃愛さん(12)。

好きな服に着替え、トレードマークのハンチングを被ると、小さな体で回ったり跳ねたり…。

アクロバティックな技を取り入れたダンス「ブレイキン」。愛称“Noa”として全国でも注目されるスーパーキッズです。

乃愛さん: 「オリンピックになるし、ブレイクダンスが。だから(将来)オリンピックに出たいし。自分の夢は世界一」  稲沢市のダンススタジオを拠点に、学校が終わってから技を磨いています。

得意なのは足技「フットワーク」。スピードやキレの良さが持ち味です。

指導者の神田さん: 「キレがあってスピード感もあるんだけど、単調に見えることが多くて。同じことを繰り返してやるっていうのは、あまり評価ポイントにならなかったりするので」 乃愛さん: 「世界に行く人は、バトルでよーいスタート!ってなってから踊るときに、ポンポンポンポンって(技を)勝手に引き出してきて踊るから」  ブレイキンは1対1のバトル形式で戦う熱いダンス。音楽に合わせてアドリブで表現し、技の難易度や、音と一体になれているかなど競い合います。 ルーツは1970年初頭、ニューヨークでギャングたちの縄張り争いが絶えない中、暴力でなくダンスで解決しようと始まり、世界中に広まりました。2年後のパリ五輪の新競技に選ばれ、注目を集めています。 乃愛さん: 「(魅力は)音を聞いて踊ったりフットワークを踏んだりする。ダンスにしかできないことだから、音を聞いて踊るっていうのは」  小学2年の時、3つ年上のお姉さんの影響でブレイクダンスを始めた乃愛さん。

2022年1月の全日本選手権では、年上の選手を相手にキレキレのフットワークを見せつけると、相手も細かい足技で応戦。乃愛さんはアクロバティックな回転技で圧倒。強豪たちを破り、全国3位になりました。

現在、国内のジュニア部門で男女あわせて6人しかいない強化指定選手に選ばれていて、これまでの優勝賞金は使わずコツコツ貯めています。

「世界一」を目指し、自宅では平日3時間、休日は丸1日練習、ダンス漬けの毎日。寝室を使って夜遅くまで動きをチェックします。

母の真寿美さん: 「乃愛が練習している間は寝られないので、布団が敷けないので…。乃愛中心(の生活)になっちゃってますね。止めずにやりたいだけやってくれって感じです」 自宅には「世界一のビーガールになる!!」「自分のために何ができるか」と夢と目標を貼り出し、やるべきことを続けています。

乃愛さん: 「パワームーブをやって、ボンって落ちたら痛いって言ってすぐ泣いたり…。そういうのはもうやめて、気持ちを強くして」

パワームーブと呼ばれる大技に加え、オリジナリティにも磨きをかける乃愛さん。 乃愛さん: 「もっともっとうまくなって、世界一に近づけるように練習して、できないことにも挑戦して。練習する時間が多いほどうまくなれるから」

どこまでもストイックに。将来、世界一を夢見る乃愛さんの挑戦は、始まったばかりです。