このところの超円安で、レストランや食卓に並ぶ輸入食材は急激に値上がりしていますが、それと比べると値段の変動が少ないのが国産品です。今、「コスパ上々」と注目が集まっています。  アメリカ産牛肉など、ボリューム満点のステーキが人気の「ステーキハウスインディアンズ」。

 コスパの良いお肉を気軽に楽しめると若者を中心に人気の店ですが、輸入した肉を扱うだけに、円安の影響を大きく受けているといいます。 ステーキハウス インディアンズ 名古屋本店の店長: 「基本うちはオーストラリアとアメリカの輸入牛を使用しています。仕入れのお肉の金額自体がかなり上がりました」

 この店では、6月に一部のメニューを値上げしました。看板メニューのハラミステーキ1ポンド、およそ450グラムは2618円でしたが、2970円と350円も高くなりました。  そんな中、少しでも安くておいしいステーキをと検討しているのは…。 ステーキハウス インディアンズ 名古屋本店の店長: 「国産牛を使うという話も上がってまして。実際(輸入牛が)同価格にはなってないですけど、近い金額にはなってますので。安い国産牛を食べれるというところも視野に入れてやっていきたいなと思っています」  国産牛への切り替えという「奇策」です。  輸送コストの高騰など、もともと上昇傾向にあった輸入牛肉の価格は、春以降の円安の加速とともに一段と上昇中。この間、価格が横ばいだった国産牛肉との差が縮まり、「お得感」が高まっています。

 輸入食材と比べ「コスパ」がよくなっている国産の活用は、すでに広がりをみせています。  東海3県に68店舗を構える洋菓子店「シャトレーゼ」は、これまでニュージーランド産などを使っていたバターを国産に切り替え。牛丼チェーンの「吉野家」も米国産米とのブレンドをやめ、国産米だけを使用するようになりました。  輸入品の値上がりで国産人気が上がっているのはスーパーも…。  名古屋市中区大須の「サノヤ」。肉や野菜、魚などの多くを「国産」で取り揃えています。

サノヤの店長: 「今まで輸入は値段が安かったんです。それがだいぶ上がってきて国産に近い値段になってくると、国産をやっぱり選ぼうかと言われる方が多いです」 客: 「なるべく海外のものは手を出さないようにしているので、どっちにしても(買うのは)国産。肉にしても何にしても、国産っていうとちょっと安心する」

 円安で価格差が縮まり人気が高まっている国産ですが、生鮮食品は需要と供給で価格が決まるため、すでに値上がりの傾向にあるといいます。 サノヤの店長: 「輸入品が高くて国産に近づいてくると、皆さん国産の方をやっぱり安心安全なので選ばれる方が多いので、需要が高いと値段も上がってきちゃいますよね。(値段を上げないように)どこまで店の企業努力ができるかなというところです。お客さまの期待に応えたいと思いますね」