卒業式シーズンを迎えました。今年はついに「マスクなしでよい」とする通知が文部科学省から示されていますが、名古屋市東区の金城学院高校では“全員マスク”での卒業式が行われました。  門出の日を迎えた金城学院高校の3年生。高校生活はずっとコロナ禍の中で、3年前の入学式はありませんでしたが、20日は保護者も見守る中、揃って卒業式に出席しました。

長屋校長: 「コロナに振り回される中、皆さんはよく我慢をしてくださいました。そのような中でも自分たちの可能性を試していた姿はとてもしなやかで、とても力強い生徒だと感じました」  高校生活最後の日も、生徒や教職員ら全員の顔にはマスクがありました。壇上で卒業証書を受け取るシャッターチャンスも、表情はマスク越しです。

 文部科学省は、今年の卒業式では「マスクを着用せずに出席することを基本」としていますが、まだ受験を控える生徒もいるため、出席者全員に式典中のマスク着用を求めることにしました。  それでも、コロナ禍で控えていた賛美歌と校歌の斉唱は3年ぶりに実施し、最後は目元に笑みを覗かせる生徒もいました。

卒業生: 「講堂で久しぶりに歌って、みんなの声を聞きながら歌えたことがもうジーンときちゃって。最後に思い出として、コロナを乗り越えて歌えたなと思っています」  式の後は教室で1人1人に証書を手渡ししました。マスクは着けたままですが、10人ずつ教室に入った保護者がその様子を見守りました。

 屋外ではマスクを外し、保護者も交えて記念撮影。

保護者: 「今日の雰囲気を見ていたら、楽しく6年間過ごせたんだなと思います」 卒業生: 「(Q.6年間充実していた?)楽しかったです」  長引くマスク生活に、こんな生徒もいました。 Q.写真を見せてもらえますか? 卒業生: 「嫌だ!嫌だ!ダメ!3年間(マスク)してきてると、やっぱり少し抵抗があります。写真見返してもどれもマスクしてるし、笑顔だけど本当の笑顔がちゃんと見られない感じが悲しかったし」  コロナに邪魔され会えない日もありましたが、大切な青春の3年間です。

卒業生の担任: 「夢を叶えてください。目標を達成して、また素敵な姿を見せに来てください」