3月1日、東海3県の多くの高校では卒業式が行われました。3年間、コロナ下で高校生活を送った子供達に、夢や希望について聞きました。  別れを惜しみながら、清流に流す友情で結んだ白線。多くの高校で卒業式を迎えた1日、岐阜県高山市の斐太(ひだ)高校では伝統の「白線流し」が行われました。

卒業生: 「斐太高校の伝統文化に立ち会えてすごくうれしいなと思いました」 別の卒業生 「一生に一度のことなので、目に焼き付けてきました」

 岐阜県立大垣西高校では、卒業生が静かに校歌に耳を傾け、およそ200人の生徒が学び舎を巣立ちました。  その口元には全員「マスク」。岐阜県は「卒業生はマスクを外してもよい」とする方針を示していますが、まだ受験を控える生徒も多く、全員がマスクを着けていました。

 3年ぶりに戻ってきた光景もありました。これまでは感染対策で卒業証書を受け取る際、生徒が返事をすることを禁止していましたが、今年から解禁され、卒業生は大きな声で応えていました。 校長: 「学校行事の多くが中止や縮小となり、厳しい環境の中で体験したことは大きな力となり、将来必ず役に立つはずです」  3年間の高校生活、すべてがコロナに翻弄された生徒たち。制限されることも多くありましたが、新たな希望を抱いていました。

卒業生: 「終わっちゃうんだって思って。制服着られないんだって、だんだん今悲しくなってきました。4月からは新しい人たちと関わりがあるので、頑張って人との交友関係を築きたいと思います」 別の卒業生 「仲間と離れるのは悲しいですけど、これからの人生の大きな通過点だと思います。野球は(高校で)もうやめるんですけど、これからは勉強に切り替えてやっていこうと思っています」 また別の卒業生: 「岐阜から離れて(京都で)1人暮らしをするので、両親への感謝の心を忘れずに、自分で道を切り開いていけたらいいなと思っています」