
東海地方では各地で真夏日となり、東海3県では5月として初めての「猛暑日」となったところもありました。 岐阜県揖斐川町では17日、最高気温が35.1度を記録し、2023年では全国初となる猛暑日となりました。気象台によりますと5月に猛暑日となったのは、東海3県では観測史上初めてだということです。 東海3県ではこのほかにも、午後4時までに名古屋で33.3度などと真夏日を観測し、ほぼすべての地点で2023年で一番の暑さになりました。 三重県松阪市粥見や岐阜県郡上市八幡などでは、5月の観測史上最高となりました。 最高気温34.1度を観測した「暑いまち」として知られる岐阜県多治見市では…。

女性3人組: 「めっちゃ暑くないですか?中は半袖、いつでも脱げるように」 「これから夏どうなっちゃうんだろう」 男性: 「まだ5月17日ですもんね。そう考えると暑いと感じますね。なるべく水分を取ったり、涼しい所に行くようにしています」 市民も驚く暑さに“うながっぱ”も…。

担当者: 「『とっても暑いうなー』と言っています」 かつては38度を超えると出動していた「うながっぱ」は、現在は日本気象協会公認の「熱中症予防PR大使」になり、室内の涼しいところから、熱中症対策を呼びかけていました。 うながっぱにこの暑さを、どのように乗り切ればよいかを聞いてみました。 担当者: 「『外に出すぎずに、屋内で水分補給をしながら過ごしてほしいうなー』と言っています」 この暑さの中、名古屋市中区大須の「かき氷専門店 あんどりゅ。」では早速、涼を求める人たちの姿がありました。

女性客: 「冷たいのが、今日は最高に合います」 別の女性客: 「夏はやっぱりかき氷ですよね。『う〜寒い』って言いながら食べて、外出たら『暖かい〜』って」 オーナー: 「昨日からとても暑いので売れていますね。昨日はここ最近と比べると2倍の売上ですね。雨が降らず台風が来ず、毎日真夏日を期待しています」

最高気温33.4度となった岐阜市の三里小学校では、早くもエアコンと扇風機が稼働しました。

校庭では教師がこまめに声をかけ、児童らが「マイボトル」で水分補給しながら、体育の授業に臨んでいました。

男子児童: 「今日の天気はすごく暑いですね。とにかく水をいっぱい飲むことを意識しています。(水筒は)もうからっぽです」 女子児童: 「暑いです。プールとかの時は好きだけど、普通の体育の時は嫌いです」 例年は、7月に使用する日よけ用のテントも設置されていました。

また、暑さ指数を測定する機械も用意されていました。 養護教諭: 「この測定機器は、暑さ指数(WBGT)や温度や湿度を測れるものになっています。暑さ指数が『31』を超えると運動が原則中止になるので、コーンを運動場に立てます」

17日は設置には至りませんでしたが、気温や湿度などで算出する指数次第では、運動場を原則使用禁止にする準備もしているということです。

気象台によると、この暑さは18日も続く見通しです。 三里小学校の校長: 「暑さに対して体が適応しておりませんので、熱中症になる危険度が高くなっています。積極的にこまめに水分補給を行うとか、日陰で休む場を設けるですとか。熱中症はどうしても命に関わることですので、防止に職員全員で取り組んでまいりたい」