4月10日から将棋の「名人戦」が始まり、藤井聡太八冠に同郷の豊島将之九段が挑みます。  2人の初対局は遡ること10年前です。まだ小学6年生だった藤井少年が、当時既にトップ棋士だった豊島七段の胸を借りる形で行われました。

豊島七段(2014年当時): 「小学6年生でこれだけ指せたら、自分の時と比べても圧倒的に強い」  その言葉通り、藤井少年は史上最年少プロ棋士となり、強敵たちを次々と倒していきました。

 豊島九段も2019年竜王・名人を同時に保持し、将棋界の第一人者になりました。

 2人がタイトル戦で初めて対局したのは、3年前の王位戦です。

 これを皮切りに、藤井八冠は、豊島九段が所持していたタイトルを次々と奪っていきました。自身の立場を予言するかのように、豊島九段はかつてこんなことを話していました。 豊島二冠(2019年当時): 「彼が5年後か10年後か分からないですけど、一番強くなるであろう時に、自分も何とか戦えるようにしたいとはずっと思っていて」

 無冠になった後の豊島九段は、AIによる最新の将棋を追究するだけでなく様々な戦法を採用するようになり、2023年の王座戦・挑戦者決定戦では藤井八冠と力勝負に。  ジェットコースターのような終盤戦は、まさに「人間同士の戦い」で、この対局は1年間で最も優れた対局に贈られる名局賞に選ばれました。

藤井八冠(3月17日): 「豊島九段とは5回目のタイトル戦になるんですけれど。これまでとも違ったシリーズになるのかなと思っています」 豊島九段(2月): 「大変な相手だなと思いますけれども。愛知県の方も楽しみにされているのかなと思うので、シリーズを盛り上げられるように頑張りたいと思います」

 名局が期待される名人戦。第1局は10日午前9時から始まります。