名古屋で手びねりの茶碗をつくる「八事窯(やごとがま)」が今年100周年を迎え、展示即売会が名古屋市中区の「松坂屋名古屋店」で始まりました。

 会場には、今年の干支・卯が描かれた茶碗など、八事窯の初代からの作品およそ160点が展示されています。

 茶道で抹茶をいれる棗(なつめ)は、名古屋の豊楽焼(とよらくやき)の「木具写(きぐうつし)」という途絶えてしまった伝統技法が用いられていて、陶器がまるで漆塗りの木具のように見えます。

 また間接照明の器具は、楽焼の技法を生かしながら現代の生活に取り入れやすい作品になっています。

八事窯五代・中村道年さん:
「100年続いた窯元の作品を、手に取ってご覧いただけたら幸いです」

 この展示即売会は1月10日まで松坂屋名古屋店で開かれます。