25日に発生した新名神高速の大規模な立ち往生は、丸1日経って解消されました。厳しい冷え込みは26日朝も続き、氷点下8.9度を観測した三重県四日市市では、生活に大きな影響が出ています。 <アナウンス> 「まもなく発進できます。寝ている方は起きて、発進の準備をお願いします」 (リポート) 「今、後方で立ち往生していた車も動き始めました」

新名神高速道路で続いた立ち往生。夜通しで除雪作業が行われ、発生から丸1日以上が経過した26日午前6時半ごろ、渋滞の最後尾にいた車がようやく動き出しました。  立ち往生が起きたのは25日午前4時前です。大雪の影響で、三重県の菰野ICと滋賀県の甲賀土山ICの間の下り線で、断続的にトラックなど多くの車が動けなくなりました。

その車列は延べ30キロ以上にわたり、外の気温が氷点下となる中、多くのドライバーが車内での待機を余儀なくされました。

鈴鹿PAにいたトラック運転手: 「(積雪は)30〜40センチやね。夕方5時くらいで(コンビニの)おにぎりや弁当はなくなっていましたね」

NEXCO中日本は車の周辺に積もった雪をどける作業を進め、26日午前2時ごろ、通行のめどが立ちました。 <アナウンス> 「まもなく発進できます。前と車間を空けたうえで発進してください」 最後尾にいた車が動き出したのは26日午前6時半ごろで、25日未明から続いた立ち往生は、丸1日以上が経ってようやく解消されました。 菰野IC付近にいたトラック運転手: 「横にしてカバンとかをクッションにして寝るんですけど、やっぱり痛さで目が覚めたりとか」  26日朝、立ち往生が発生した区間を上空から確認しました。 (リポート) 「路面には車が止まっていた跡でしょうか、四角く雪の積もっていない路面が、本線上に多数残っています」

雪に覆われた道路上に、止まっていた車の跡がくっきりと残り、先が見えないほど長く続いていました。 立ち往生に巻き込まれた女性: 「愛知の豊明(から高速に入った)。何時間いたんでしょうね、36時間くらいとかになるんじゃないですか。(Q.今は何をしたい?)えー…特に何も、もう疲れているから、とりあえずゆっくりしようって感じです」

立ち往生に巻き込まれたドライバーの中には、幼い子供を連れた人もいました。 立ち往生に巻き込まれ大阪に向かう家族: 「車は動かないし滑るし怖いよね、あんなん初めてやったんで。自分の車なんですけど、車屋さんに預けて置いておいてもらって、この子がいるのでちょっと帰れないので預けて、とりあえず電車で帰って後日また取りに来る」 新名神では除雪作業のため、26日午後6時現在も通行止めが続いています。  26日の三重県四日市市は、午前7時前の気温が氷点下8.9度に。統計を開始して以来、最も低い気温を記録しました。

女性: 「めちゃくちゃ寒い。暖房付けても寒かった」 別の女性: 「マイナス4度とかマイナス何度というのは初めて。こたえるね〜」 記録的な気温の低下で、25日に積もった雪は解けません。 母親: 「バスで保育園に行こうと思っていたんですけど、バスが来ないので家に帰ろうかと」 娘: 「(雪は)嫌い。ツルツル滑るから」 (リポート) 「午前9時ごろの近鉄四日市駅のタクシー乗り場です。タクシー乗り場に30人くらいの人が並んで、列を作っています」  鉄道やバスのダイヤが乱れ、近鉄四日市駅前では、タクシーを待つ長い列ができていました。

男性: 「1時間弱(待っている)、もう待つしかない」 雪や路面凍結の影響で、道路も大渋滞です。 (リポート) 「路面が凍結している影響もあるんでしょうか、大渋滞ができていまして、なかなか動きません」

バスは多くの路線で30分以上の遅れが発生したほか、運休も相次ぎました。 (リポート) 「普段は出る水道も、蛇口をひねっても水が出ません」 凍結しているのか、公園の水道からは水が出ません。

四日市市の隣・菰野町の住宅では、凍結によって水道管が破裂していました。 住人の女性: 「今朝なんですけども、ちょっと駐車場に車を見に行った時に物音がしたので見上げたら、シャワーのように出てきているような状態だったのでびっくりした。大雪が降った時も今までは破裂したことがなかった。水が出ないということで、ちょっとトイレが一番困るかなっていうところですね」

四日市市上下水道局には26日午後3時時点で、水道管が破裂したという相談が市内で180件も寄せられたということです。