能登半島地震の発生から1カ月が経ちました。電気などは復旧しつつありますが、およそ4万戸で断水が続いています。もしこの地方で大地震があった時に備え、どのような対策が取られているのか。名古屋市の水の備えを取材しました。  名古屋市に4カ所ある、災害時の水の供給基地「応急給水センター」。

 施設内に常時給水栓があり、災害時は職員が施設を開け、誰でも水を確保することができます。

名古屋市上下水道局の担当者: 「貯水槽の方には、2Lのペットボトルで言いますと5万本分の水が貯まっております。1人3日分の水で考えますと1万人くらいの水の量が確保されております」  常に水を循環しながら確保していて、他にも対策があります。 名古屋市上下水道局の担当者: 「貯水槽自体が耐震性のあるものになっておりますので、非常に強い揺れに対しても大丈夫なようには設計されております」  そして住民の手だけで水を確保できる場所もあります。地下式給水栓が市内全ての公立の小中学校378カ所の、近くの歩道などに設置されています。

 使うための道具のセットは、学校の備蓄倉庫などに入っています。

 蓋を開ける方法も簡単です。 名古屋市上下水道局の担当者: 「こちらの操作をするための器具を使っていただきます。下の方についている穴に入れていただきます。その後に90度曲げていただいて、ご自身の手前の方に引いていただくような形で、ふたを持ち上げてください」

 レバーを垂直にしてホースをつなぎ、蛇口をひねるだけです。

 濁った水が出てくるため、水が透明になるまでは一定期間放水する必要はあります。

 そして飲むには、塩素濃度を調べるキットで水質検査が必要です。  水を吸い取り、少しでもピンクになればOKです。消毒されていると確認でき飲み水として利用できます。

 能登半島地震で続く断水は、浄水場が復旧しても各家庭と結ぶ水道管の損傷が原因ですが、名古屋市では対策をしています。 名古屋市上下水道局の担当者: 「水道管についても地震に強い耐震菅というものに替えておりますので、災害時でも水を確保できるように整備しております」  つなぎ目を動くようにした水道管。

 地震で揺れても折れにくくなっています。名古屋市は水道管を耐震性の高いものにする工事を64%で終えています。

 このほか広域避難場所になるような公園や広場に、仮設の給水栓が設置できるようになっていて、そのような場所は市内200カ所以上あります。

名古屋市上下水道局の担当者: 「災害時に水を確保していただく施設は、ご自宅からおよそ1km圏内に少なくとも1つはあるように、という形で整備していただいています。3日分、1人当たり9Lの水を、日頃から災害に備えて備蓄していただくようにお願いをしているところです」  いざという時の給水栓はどこにあるのか、事前に確認しておくとともに、飲み水の備蓄が重要です。