2024年2月4日、愛知県豊田市の市長選挙が投開票されました。現職が勝ちましたが長らく続いた慣例が崩れ、異例の一騎打ちになった選挙戦となりました。市民はどのような選択をしたのでしょうか。  4日に投開票が行われた豊田市長選挙では、現職の太田稔彦(としひこ)さんが4度目の当選を果たしました。 太田稔彦さん: 「結果を見れば、厳しかったんだと思います」  厳しい戦いだったと振り返った太田さんは今回、長年続いた「候補者一本化」が崩れた、異例の選挙戦に臨みました。  豊田市はトヨタ自動車の本社があり、車の街として知られていて、約42万人と名古屋市に次ぐ県内2番目の人口を誇ります。

 そのトップを選ぶ選挙は、市議会の自民系会派と労組系会派、さらに経済界などの各種団体が相乗りで候補者を一本化するという、独自の慣例が半世紀以上続いていました。しかし今回は…。 鈴木雅博さん: 「密室の中で、圧倒的に有利な候補者が決まってしまう。市民不在の密室政治のような状態で、豊田市はいいのか」  長年の慣例に「NO」を突き付けて立候補を表明したのは、自民党の県議だった鈴木雅博さんです。市政の刷新を訴えて、市議会の自民系会派が支援に回りました。

 ただ自民党には…。 八木哲也衆院議員: 「東京では今、国会の中はむちゃくちゃな嵐が吹いておりますけれども、豊田市も風が吹いている。新しい、世の中変えていかないかんという、希望に満ちた風が吹いておるのではないかなと」

 現職の太田さんは、3期12年の実績を訴えて、立候補を表明しました。労組系会派に加え、周辺自治体の市長などが支援に回り、まさに市を2分する構図となりました。

太田稔彦さん: 「(過去の選挙と)ちょっと違いますね。違いますけれど、ただ自分がやってきたこと、自分が考えていることを分かっていただけるか。真摯にこの選挙戦は向かいたいと思います」  異例の一騎打ちとなった選挙戦に、市民は…。 50代の豊田市民: 「久しぶりに対決という形になったので、それはそれで結果が面白いなと」 40代の豊田市民: 「いつも決まっていたので、それよりは選べるというのは、こっちとしては良い」  そして迎えた4日。現職の太田さんがわずか2000票差余りの大接戦を制して、当選を果たしました。

太田稔彦さん: 「この4期目、この4年間、全力で市政にあたりたいと思います」  敗れた鈴木さんは…。 鈴木雅博さん: 「あと一歩というところでありました。歴史的な戦いで、次につながる一歩、皆さんにつなげていっていただきたいなと思っております」

 4期目の市政運営に向かう太田さん。自動車の街を二分した選挙を終えて、どう市政を舵取りしていくのか注目が集まります。