17日、国産新型ロケット「H3」2号機の打ち上げに成功しました。部品を製造した愛知県安城市の町工場では、休日出社して社運をかけたロケットの打ち上げを見守っていました。  新型の国産主力ロケット「H3」2号機は17日午前9時22分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。  愛知県安城市に本社を構える「イセ工業」では、朝から従業員が集まり、緊張した面持ちで見守っていました。  イセ工業は従業員70人ほどの町工場で、普段は自動車の排気管を手掛けていますが、H3のエンジンへ液体燃料を送るための配管を加工しました。

イセ工業の秋庭新吉社長: 「ロケットで使われているパイプ。薄い分、軽量になりますけども、加工としては非常に困難」  細かい調整がきくモーター式の機械を導入し、パイプを曲げた後は熟練の職人が手作業で調整するなど、モノづくりの技術が詰まっています。

 1年前の「H3」初号機は空に上がったものの、2段目のエンジンが着火せず失敗しています。

秋庭新吉社長(2023年): 「いやーこれショックだな。あんなに喜んだのにな…」  そして迎えた今回、実はイセ工業にとって“社運をかけた”打ち上げでもあります。 秋庭新吉社長: 「前回の1号機の時は、弊社の部品が搭載していない状態だったんですけども、今回初めて当社で作った部品を搭載したロケットが打ち上げられるということで、前回よりも今回の方がちょっと緊張しているなと」 従業員: 「心臓バクバクです。もうドキドキで、楽しみな気持ちもありますし、不安な気持ちもありますね」  この日は休日にも関わらず、会社一丸となって見守ることになりました。

秋庭新吉社長: 「必ず成功すると信じて、打ち上げ成功した後にみんなでお祝いするように、ケーキを買ってきました」  そして迎えた午前9時22分、H3は順調に空へ。

 超小型衛星の分離も確認され、打ち上げは成功となりました。  用意されていたケーキも、箸でおいしく頂きました。

従業員: 「プロジェクトに参加できていることが感無量ですね」 秋庭新吉社長: 「めちゃめちゃうれしい、本当に。日本の技術は素晴らしいです。何事も諦めちゃダメだなと思います」