岐阜県大垣市の名神高速で2024年2月、走行していた乗用車のフロントガラスに、前から飛んできた物がぶつかり、運転していた48歳の男性の頭に当たる事故があった。 NEXCO中日本は、高速道路には毎日のように「落下物」があるといい、時には大事故につながったり、人の命にかかわることもある。

■1日に8回出動…高速で毎日のように見つかる落下物

 大垣市の名神高速で2024年2月1日午前8時ごろ、下り線を走行していた乗用車のフロントガラスに、前から飛んできた物がぶつかった。フロントガラスとリアガラスを突き破っていて、運転していた48歳の男性の頭に当たり、男性は意識不明の重体となった。

消防によると、助手席の男性は通報する際「前を走るトラックから瓶のような物が飛んできた」などと話していて、警察が事故当時の詳しい状況を調べているが、何が飛んできたのかは2月9日時点ではまだ特定できていない。

NEXCO中日本によると高速道路では、毎日のように落下物が見つかっているという。岐阜県羽島市にあるNEXCO中日本の「羽島保全・サービスセンター」で、落下物について聞いた。 NEXCO中日本・交通管理隊羽島基地の仲西悟隊長: 「落下物がない日はほぼないです。だいたい1日平均しますと1日に8回(出動)」

落下物を一部見せてもらうと、バーストしたタイヤや大きな鉄パイプもあった。

仲西隊長: 「(これは)我々が回収した落下物のほんの一部です。ここ1カ月程度ですかね」

鉄パイプは、長さが1m70cm以上あった。

他にも畳や、ぐにゃりと曲がった脚立も。これらは全て2024年になってから、このセンターが管轄する岐阜や愛知の高速道路上で回収された「落下物」だという。 中には工事現場の足場にかける「防炎シート」もあった。2時間ほど前に回収したばかりだという。 仲西隊長: 「ひもの類は荷締めベルトなんですけど、こういったものって踏まれて通過されればいいんですが、車軸に絡まったりする危険性もあるんですね」

2022年度、NEXCO中日本管内で回収された落下物は5万6000件以上。内訳としては、プラスチックやビニール類に、タイヤといった自動車部品類のほか、木材や工事現場の足場となる金属部品が多いという。

回収した落下物の中には特に驚いたものもあったという。 仲西隊長: 「仮設トイレが落とされて、現場に向かったことがあります。ロープで多分固定していたと思うんですけども、外れちゃったんですかね。事故が発生しなかったという点ではよかったと思います」

落下物による事故はNEXCO中日本管内だけでも、年間1300件を超える。

■命に関わる事故に繋がる可能性も 落下物への対策は

 また、物流業界で人手不足が深刻化するいわゆる「2024年問題」が懸念されているが、仲西隊長は一度に運ぼうとした「積み過ぎ」が落下の1つの要因かもしれないと話す。 道交法では落下を防止する義務が定められていて、落下物は落とした人の責任になる。

落下物は、命にかかわる事故を引き起こす危険性もあるが、対策は…。 仲西隊長: 「まずはしっかりと積み荷がつまれている点検を事前にしていただくということ。あとはロープとかシートとかできっちりと覆っていただく」 Q.後続車の対策は? 仲西隊長: 「まずは車間距離を空けて頂くということですね。高速道路を100キロで走っていれば、100メートル開けて頂く。80キロで走っていれば80メートルくらい空けて頂くということが。もっと大きな事故が起こるかもしれませんので、急ハンドルと急ブレーキはお控えいただきたいと思います」

2024年2月9日放送