坂東市の市立資料館で企画展「古墳時代の坂東−沼のほとりで暮らした人々−」が開かれている。発掘調査で明らかになった集落跡や出土品から、古代の人たちの生活を振り返る。二十三日まで。

 坂東市やその周辺は、広大な湖沼が広がり、古代の人たちにとって、食料が手に入りやすいなど、生活に適した場所が多かった。

 今回の企画展では、上出島古墳群から出土した反りのない真っすぐな直刀や祭祀(さいし)に使われた須恵器などを紹介している。特に須恵器は、胴部に穴が開けられた「はそう」と呼ばれる独特の形状で、周辺ではまだ、この形は導入されておらず、東海地方で製造されたものと推測されている。当時から物流が発達していたことを示している。

 また、宮内遺跡からは、天皇家に「三種の神器」として伝わる剣、勾玉(まがたま)、鏡のルーツとされる石製の模造品も出土している。一帯を有力な豪族が支配していたとみられている。入場無料。 (原田拓哉)