◆東京五輪へネット、水上の安全守る

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを標的とするサイバー攻撃に備えようと、県警公安一課は、東京五輪サーフィン会場となる一宮町で、町職員向けのセキュリティー対策の研修会やサイバー攻撃を想定した訓練を行った。

 研修会は十三日にあり、公安一課の野水裕介課長補佐が講師を務め、町職員七十人が参加し、ウイルスに感染した際の対処法などを学んだ。野水課長補佐は、最近は企業や自治体職員にウイルス付きのメールを個別に送る「標的型メール攻撃」が増えていると説明。前回のリオデジャネイロ五輪では、公式ウェブサイトなどに約三千万件のサイバー攻撃があったことも挙げ、「一宮町も標的になる可能性が高い」と注意を呼び掛けた。

 その後町役場では、職員が「標的型メール」の添付ファイルを開いて、パソコンがサイバー攻撃を受けた想定で訓練を実施。システム担当の町職員が公安一課に被害を報告した後、茂原署員や公安一課職員が役場に駆け付け、送信元を突きとめるためにIPアドレス(ネット上の住所)を調べたり、被害が他に及んでいないかを確認したりした。

 野水課長補佐は「攻撃者を摘発するにも、自治体職員との連携が必要になる。訓練を繰り返して二〇二〇年東京五輪開催時は迅速に対処できるようにしたい」と述べた。 (黒籔香織)