北関東で発見された恐竜やクジラなどの化石を紹介する企画展が、宇都宮市睦町の県立博物館で開かれている。八月二十七日まで。

 化石を通して栃木、茨城、群馬の三県のつながりを知ってもらおうと催された。古生代(約五億四千百万〜約二億五千二百万年前)からの動植物の化石など二百二十点を展示している。

 現在は海がない栃木や群馬にも海があった時代がある。宇都宮市の鬼怒川で二〇一二年に見つかった十メートル以上ものクジラの全身骨格の複製や、三県で見つかったアンモナイトなどの海の生物の化石が並ぶ。「カルカロドン・メガロドン」という巨大なサメの歯の化石も見つかっていて、茨城県内で発見された歯から推測される大きな口の復元も展示している。

 群馬県神流町で見つかったスピノサウルスなどの恐竜の歯や足跡も紹介。ナウマンゾウの化石や複製、佐野市で発見されたニッポンサイの全身骨格標本もあり、さまざまな生物が暮らした三県の歴史を垣間見ることができる。

 学芸員の河野重範さん(36)は「三県でこれまで発見された化石は地域の財産。かつてどんな生き物が生きていたか、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けていた。

 企画展との関連イベントも開かれる。二十三日午後二時からは展示解説、三十日午後一時半からは「北関東の化石研究最前線」をテーマに記念講演会がある。問い合わせは、県立博物館=電028(634)1311=へ。 (猪飼なつみ)