台湾の日本統治時代に関わる台湾映画が「ポレポレ東中野」(中野区東中野)で今月と来月、相次いで公開される。

 今月二十二日から公開されるのは「台湾萬歳」(酒井充子監督)。台湾南東部の台東県で日本人移民が持ち込んだ漁をしながら暮らす原住民族らの姿を追う。酒井監督は台湾を舞台に「台湾人生」「台湾アイデンティティー」を撮影してきたが、今作品が三部作の最終章という。

 八月十二日から公開予定なのは「海の彼方」(黄胤毓監督)。日本統治時代に農業開拓のため沖縄県石垣島に移り住んだ台湾移民の一家三世代の物語。台湾人とも日本人とも認めてもらえなかった苦悩が吐露される。

 酒井監督は「原住民族がいたからこそ今の台湾がある。台湾とは何か、ということの答えを探りたかった」、黄監督は「台湾と沖縄の関係は近い。家族の歴史から、大きな歴史を知ってもらえたら」と話している。 (佐藤大)