鹿沼市は二十一日、運転免許を自主返納した高齢者に、市内を走るコミュニティバスの終身の無料乗車券を交付すると発表した。市によると、地域公共交通の終身無料で自主返納を支援するのは県内初という。

 利用できるのは、十二の定期路線の「リーバス」(料金百〜五百円)と、四地域で利用者の要望に応じて走る「予約バス」(百〜六百円)。全種の運転免許を自主返納した六十五歳以上の市民が対象で、過去に自主返納した人も対象となる。

 市は二〇〇八年度から自主返納者にリーバスの回数券を、一〇年度からは一年間の無料乗車券を発行。市内の六十五歳以上の免許保有者は一万五千人程度とみられ、年間二百人ほどが自主返納しているという。一六年度は百三十一人が支援制度を利用した。

 終身無料乗車券は八月一日から交付し、本年度は二百人以上の利用を見込む。市生活課の担当者は「バス事業で一定の減収になるが、事故防止の効果を優先した」と説明。佐藤信市長は「自主返納を迷っている人のきっかけになれば。無料乗車券を使って積極的に外出もしてほしい」と狙いを話した。 (小川直人)