飯能市は、耳の不自由な人が市の窓口にある専用タブレット端末を介し、転入などの行政手続きをスムーズに行える「窓口支援」をスタートさせた。庁舎外からスマホなどで手話通訳のコールセンターへつなぎ、センターを介して市職員と話ができる「代理電話支援」も併せて導入。市によると、市町村レベルでは初の試みという。

 行政サービスのバリアフリー化推進策の一環。市内の聴覚障害者約百六十人のほか、耳が遠くなった高齢者への活用も期待される。これまでに厚生労働省、東京都庁、同港区などが導入済みという。

 市障害者福祉課によると、専用タブレットは同課、市民課、総合福祉センターの窓口に設置。耳の不自由な来庁者は、コールセンターの手話通訳者につながれた端末のテレビ電話を介して、市職員と手続きを進めることができる。

 タブレットには筆談機能のほか、市職員の話し言葉を文字に変換して画面に表示する「音声認識機能」も付いている。

 窓口脇には、端末利用を周囲に見られたくない人のための相談室があり、希望に応じて利用できるという。

 市は、サービス内容を伝えるテロップ解説付きの動画を作成し、公式ホームページで公開している。 (加藤木信夫)