横浜市港南区で生まれ育ち、二十歳で美容業界に入った美容師・飯塚邦夫さん(35)は、今月、同区に一人で美容室を開いたばかり。「横浜を、個人店や中小企業が頑張る街にしたい。人と人とのつながりが強くなると思う」と話す。

 そのため、起業支援の補助金を充実させるという。「開業時は、一万円でも五千円でも援助されるとうれしいもの。大事なのは、地元の人を応援してるよ、という気持ち」と言葉には実感がこもる。

 子育て世代には市内で使える地域振興券を配る。「たとえば子ども一人あたり五百円。これも、金額より支援の気持ちが大事。迷惑な人はいないはず」

 市役所では「職員のことをよく知り、適材適所を心掛ける」。仕事柄、客が来ると「この人は話し好きかな」などと性格を察する習慣がある。こうした直感に加え、職員同士で長所や短所を評価してもらい、人事に反映させる。

 「窓口で、対応が苦手そうな職員を見かける。不向きな人は、心に傷を付けないよう配置転換する」。市政が支えるのも、市政を担うのも人間。だからこそ、きめ細かに振る舞おうと考えている。

  (梅野光春)