三十日投開票の横浜市長選で、各区役所などで二十九日まで期日前投票所が設けられている。保土ケ谷区役所本館四階の期日前投票所では、投票率アップを図るため、子ども向けに好きな食べ物などを書いて投票してもらう「キッズ投票所」を設け、子育て世代も投票に来やすいよう工夫。「子連れだと投票所に行きにくい」という有権者の声に応えた。子どもに投票所の雰囲気や投票することに慣れてもらい、将来の投票率向上も狙っている。 (志村彰太)

 キッズ投票は、期日前投票の記載台の反対側にあり、机の上に六種類の紙が置いてある。好きなお菓子、動物、食べ物を書く用紙のほか、自分の名前や願いごと、自由に絵を描く用紙もある。書いた後、手作りの投票箱に紙を入れる。

 二十一日時点で四十人がキッズ投票に参加。区選管によると、保護者からは「今まで投票所に子どもを入れるのをためらっていた。これなら安心して連れて来られる」と好評だという。

 区総務課の小磯行生課長は「親と同じような行動をしてみることが大事」と話す。昨年の参院選を受けて総務省が十八〜二十歳の三千人を対象に実施した意識調査では、子どものころに親と一緒に投票所に行った経験のある人ほど、参院選に投票に行った人の割合が高かった。このため、区は「親子で訪れやすい投票所」を考え、キッズ投票所を設けた。

 一三年の前回市長選の投票率は29・05%と史上最低で、保土ケ谷区でも29・28%だった。昨年の参院選は市全体の56・53%に対して、同区は56・61%。小磯課長は「保土ケ谷の投票率はいつも真ん中くらい。今回は一歩抜け出したい」と意気込む。二十日までに千五十三人が期日前投票をしたという。同じ告示四日後で比較すると、一三年市長選よりも三百人ほど多い。

 区では他に、三十日夜の開票作業に横浜国立大の学生と大学院生計九人に加わってもらう。小磯課長は「若者の有権者意識を高めたい」と話している。